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カワサキ KLX230SM ファーストレビュー

カワサキ KLX230SM

レンタルでも試乗でもなく、自前車両でこその率直なファーストレビューを述べたいと思います

KLX230SM

 

はじめに

バイクに乗り始めて少しずつ知識がついてきた頃の話。

オフロードバイクにやや小ぶりなオンロードタイヤをはいた「モタード」というものを初めて知り、その当時は正直、「アンバランスでカッコ悪いな」と思いました。

その後、自分の理想のバイクを探すようにいろいろなバイクに興味が移っては乗り換えてを繰り返し、最終的に、ツーリング+通勤の2台体制で落ち着きました。

そして、2022年10月にKLX230SMの発売のニュース。

  • 軽くて取り回しのしやすいオフロードバイク+オンロードタイヤ=街中最強。
  • やや小さく見えるタイヤはその合理性の結果であり、アンバランスどころか機能美にすら映る。ゴールドリムは個人的にツボ。
  • 遠出をメインとしなければ必ずしも大きな排気量は不要で、燃費が良くて車検もいらず(点検は必要)、費用面でも助かる。
  • 単気筒の空冷で、後々に冷却液漏れ…など、トラブルの要因が少ない。
  • 通勤という大義名分のもと、趣味を満喫。
  • 雨でも台風でも通勤に使用するので、この軽さと構造なら洗車が容易。
  • 国内モタードを新車で買える最後のチャンス?らしい。

などの妄想が一気に脳内を駆け巡り、無知だった頃は目にもかけていなかったモタードにすっかり夢中。

というわけで、いてもたってもいられず、カワサキKLX230SMを導入しました。

まずは初見の段階で、このバイクの○△×な個人的な感想を述べていきたいと思います。

 

軽さにびっくり。重心も高くない

それまで通勤にはSYM T1(125cc)を使用していましたが、230ccのこちらの方が圧倒的に軽く感じます。

エンジンを切った状態で、車庫(農業用倉庫)からの出し入れ、取り回しは軽々です。

セローも軽かったのですが、タイヤが小さい分、こちらの方が重心が低くなるようで、取り回しでふらつきそうな気配がありません。

私がかつて所有していたCRF250ラリーも軽い部類に入ると思いますが、水冷でラジエターがあり、重心も高い位置にあったので、軽いと言いながらも取り扱いには気を遣いました。仕事でクタクタになって帰ってきた時などは特に、こかしそうでひやひやした記憶があります。

こうした経験の結果から、

 軽い + 重心が低め = 一番軽く感じる

というのか個人的な見解でして、KLX230SMはこれに当てはまります。

 

車両が細い。ハンドルの切れ角が大きい

いいのか悪いのか、とにかく車両が細いです。

車両の細さはシートの細さにもつながります。

なお、基本はオフ車になるので、ニーグリップしようとしても出来ません。

ハンドルの切れ角は大きく、取り回しがしやすくて助かります。

軽さと細さの相乗効果で、Z900に乗ることからすれば、少々大きい自転車を扱っているかのような、楽勝の感覚です。

 

シートは細くて硬い

基本はオフ車になるので、シートは細くて硬めになります。

決してオンロードのような、座ることを前提としたシートを期待してはいけません。

Z900で9時間のツーリングをしたとき、自分で加工したシート+お尻の位置を意識的に移動させる+日々のちょっとした運動により、ほぼ尻イタなしで帰ってきた実績から、尻イタは克服できていると思っていましたが、納車当日に1時間半乗っただけで、翌々日までお尻が痛くなりました。

オンロードの感覚でシートにまたがり、書類などを入れるためにリュックを背負って帰ってきたのが更にマズかったんだと思います。

シートはいずれ自分で手を加える予定。

 

シートは高め。沈み込みは大きい

私は178cm、69キロです。

シート高は845㎜で、シートにまたがると車両はぐっと沈みます。

その状態で、両足の裏がぴたりと地面にくっつきますが、べったりといった余裕はありません。

常にまたがって移動させるのですが、この時はかかとが浮いて「足先を使ってツンツン」の感じになります。

 

シフトは軽く、カチッと小気味よくきまる

シフトは軽く、それでいてカチッと決まります。

  • カチッと決まるけれど、少し重さを感じたり
  • カチッと決まるけど、軽すぎたり
  • ヌルっとした感じもあったり
  • 1速は「ガコン!」と入ったり

といろいろですが、1速から6速のすべてにおいて、この「軽いけどカチッと決まる」感覚は小気味がよく、快適です。

 

空冷で6速。6速は60キロ以上?

セローは空冷で5速でした。幻の6速をついつい探してしまいます。

「5速でこそ」というキャラクターを理解しつつも、「もう1速あれば」というのが本音でした。

CRF250ラリーは6速でしたが、水冷でラジエターがあり、重さ、重心の高さなど、個人的にマイナスに働く部分も持ち合わせていました。

このバイクで、これらの問題がすべて解決されました。

ただし、5速と6速は、通勤では微妙です。

というのも、6速は60キロを超えたあたりからでないと「トトトトト」とかすかなノッキングを感じるし、かといって5速ではそろそろ6速に上げたい感じで、55~60キロくらいの交通の流れでは、ギアが中途半端になってしまいます。

慣らしが終わってさらに走れば、感覚が変わってくるかもしれません。

 

LEDヘッドライトは明るくて小顔

こちらのLEDヘッドライトは、LEDらしく白っぽい色で視認性がよく、左右方向の照射範囲も十分で、街灯がほとんどない夜間の田舎道でも困ることはありません。

小顔効果もあって気に入っています。

 

ミラーが内側によりすぎて見ずらい

軽さと同じくらい驚いた箇所です。

ミラーに自分の腕が映る部分が多く、肝心の後方がほとんど見えません。

実際、ミラーがハンドルの内側に納まっていて、これでは後ろが見えるはずがありません。

ハンドルの位置を変更できる「オフセットホルダー」という商品をみつけたので、これを取り付けます。

 

 

エンジン

125ccからの乗り換えなので、慣らし運転中といえども、発進時の加速、交通の流れなど、余裕はかなり大きくなりました。

繰り返しになりますが、現時点では5速と6速の使い分けが微妙ですかね。

おとなしく走っている分については、特に不満はありません。

走行が伸びてきたころに感想を述べたいと思います。

 

まとめ

とにかく軽くて取り回しが楽です。

「軽さは正義」ということを日々感じることができています。

オフ車ベースなのでポジションの関係から視界も良好。

シフトも小気味よく、6速あって、LEDヘッドライトで明るい。

車検なし、燃費良好(たぶん)、軽快なハンドル。

私の場合、通勤と片道1時間以内の移動に限定され、ツーリングといった遠出を想定していないので、この枠内では死角らしきものが感じられません。

シートが硬いなどのマイナス部分は、手を加えることで解消していきたいと思います。